くらし情報『医師が懸念する5類引き下げ「死者増えて初めてコロナ拡大に気づくことも」』

2022年4月21日 06:00

医師が懸念する5類引き下げ「死者増えて初めてコロナ拡大に気づくことも」

岸田内閣の支持率は安定していますし、夏には参院選を控えているので、コロナの感染者や濃厚接触者への行動規制を緩めて、経済を動かす道筋をしめし、財界や国民の人気につなげたいのでしょう」

参院選直前で、政府が長期的な対応を示すことにもなっている6月ごろには引き下げが実行されるのではないかとみられている。

「総理は医学的な理由というより、目先の支持率を優先して“引き下げ”の是非を判断していて、長期的な視点に欠けているように思います。規制を緩めることで起こる悪影響は考慮していないのではないでしょうか」(厚労省関係者)

■待合室でコロナ患者と基礎疾患を持つ人が

『病気は社会が引き起こすインフルエンザ大流行のワケ』(角川新書)の著書もある、医師の木村知さんはこんな危惧をしている。

「5類になれば、指定された医療機関だけではなく、一般のクリニックでも、コロナ患者を診察することになります。コロナ禍以前の冬場のクリニックの待合室を思い出してください。発熱者用のブースが設けられているクリニックも一部ありましたが、スペースの問題などもあり、多くのクリニックでは糖尿病患者や高血圧患者など基礎疾患がある患者も、発熱やせきのあるインフルエンザの疑いの患者も同じ待合室を使っていました。

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