2022年4月21日 06:00
医師が懸念する5類引き下げ「死者増えて初めてコロナ拡大に気づくことも」
「5類となれば、保健所が追跡をしなくなり、感染状況に関してもつかみづらくなります。インフルエンザでもみられた現象ですが、重症者や死者数が増えて初めて感染増加に気がつくような状況になる可能性があります」
一方、5類引き下げのメリットとして、医療崩壊を防ぐ効果があるといわれるが、そう単純な話ではないと、木村さんはみている。
「2類相当だと、軽症であっても入院勧告されるため、軽症者でベッドが埋まり、重症患者を受け入れられなくなるとの指摘があります。しかし、実際すでに軽症者は自宅療養が基本とされています。感染者の増加にともなう重症者の増加が病床をひっ迫させるので、5類にしても、病床を増やし、何より感染者を減らさなければ、医療崩壊のリスクはあるのです」
現状の2類相当でも、少しずつ規制を緩和することで、経済活動を促すことにも対応できるという。「実際に、感染者の自宅待機日数は14日間から10日間に短縮されました。軽症者が多いオミクロン株は、さらに短縮することも可能だと思います」(児玉さん)
“政治事情”での早急な5類引き下げだけはやめてほしい。
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