2022年5月2日 06:00
作家・江上剛語るポストコロナ時代の働き方「とりあえず開き直れ」
人間だからだ。
「私は49歳で会社を辞めました。当時、第一勧銀の築地支店長という役職でした。まだ1作しか小説は出ておらず食べていける保証はなかったけど、このまま会社に残るよりも作家の道を選びたいと思ったのです」
それから約20年。「なんでもやってみる」の精神で、仕事のオファーは基本的に断らないことをモットーにしている。その結果、数十冊の小説やビジネス本を出版する人気作家になった。
■「人として付き合っている人」を大切にする
「自分にはやりたいこと実現する方法が見つからない」とか、「それを実現させる能力がない」と考えているような人はどうすればいいのだろうか。今こそ、自分が築いてきた人脈を見直すべきと江上さんはいう。
「自分がどんな仕事を、どんな人としてきたのかを振り返ってみましょう。これまで交換してきた名刺がその助けになってくれるでしょう。大切なのは『会社の名前で付き合ってくれた人』と『そうでない人』で分けること。人として付き合ってきた人は、今後の人生のなかで大きな助けになるはずです」
そうした相手であれば、より深い相談ができる可能性があるし、退職後の仕事のつきあいもできるかもしれない。