くらし情報『作家・江上剛語るポストコロナ時代の働き方「とりあえず開き直れ」』

2022年5月2日 06:00

作家・江上剛語るポストコロナ時代の働き方「とりあえず開き直れ」

しかし、この制度を採用していなくても、仕事と職責の範囲を明確にするという流れは多くの大企業に広がっているという。何か気になることがあっても、自分の職責以外のことには手を出さない。困っていたとしても、助けることはしない。

「大企業では『余計なことをしない』『事なかれ主義』という文化が経営者のみならず、一般の社員にも広がっていると思います。しかし、日本企業の本来の強みは、みんなで助け合うことができる会社の風土、古くさい言い方かもしれませんが、『おせっかい焼き』の精神だったはずです」

かつての「ものづくり企業」は工場や現場とオフィスの垣根を越えて、協力して新しい製品を生み出し、成長していった。しかし、こうした企業も大企業になるにつれてセクショナリズムが進行し、「事なかれ主義」が蔓延していった結果、イノベーションを起こす力を失っていったのではないかと江上さんはみている。

■中小企業にこそ成長の余地がある

「一部の中小企業では、まだまだ『おせっかい焼き』の職場が残っています。社長と社員、社員同士のあいだに意思の疎通があって、自社製品の品質向上のためには企業努力を惜しまない協力体制があること。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.