くらし情報『山では不法投棄になることも…注目集まる「散骨」のルールとマナー』

2022年5月12日 06:00

山では不法投棄になることも…注目集まる「散骨」のルールとマナー

「お骨のすべてを海にまいてしまうと、毎年海に向かって手を合わせるだけになり、寂しい。お仏壇や手元供養という形で、写真と一緒にお骨を少しだけご自宅に置かれる方が半数以上を占めます」

【Q6】個人でも行えるの?

「可能です。ただし、自治体によっては、散骨を規制する条例などもありますので、どこにでも自由に散骨してよいわけではありません。個人でお骨を粉砕してパウダー状にするのもなかなか大変だと思います」

また、火葬の過程において、がんの原因となる有害物質、「六価クロム」が遺骨に含まれるともいわれている。散骨による人体や、海洋環境への悪影響はないのだろうか?

「火葬時の設備や副葬品によっては、遺骨に六価クロムが含まれないケースもあります。しかし、当協会では人体や環境への危険性を考え、散骨するにあたっては、六価クロムを化学的に還元する薬剤を使い、環境基準の1リットルあたり0.05ミリグラム以下に無害化処理を行ってから、機械によってパウダー状にしております」

これまで無宗教の色合いが強かった散骨だが、最近ではお寺の住職が船に乗り込み、お経を読みながら散骨したり、音楽を流しながら行うスタイルまで登場しているという。

散骨が日本の葬送の主役になる日もそう遠くないのでは……!?

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