2022年6月4日 06:00
山口百恵さん「面白いところもあるんだから」友和との結婚忠告したスタッフに見せた反論
’76年、その花を大きく開かせる作家に巡り合う。作詞・阿木燿子、作曲・宇崎竜童の『横須賀ストーリー』で2度目のオリコン1位を獲得。このシングルは、百恵さんが「宇崎さんの曲を歌ってみたい」と希望したと伝えられている。宇崎竜童(76)は2010年に本人と再会したとき、意を決して尋ねた。
「噂の真偽を聞くと、『そうです。私がお願いしたんです』と。当時17歳ですよ。セルフプロデュース力がただ者ではない。
提案をレコード会社に伝えたチーフマネージャーの小田信吾さん(元ホリプロ会長)もすごい。普通のスタッフなら受け流しますよ(笑)」
その後も阿木と宇崎の『夢先案内人』などが大ヒットし、歌謡界の頂点へ駆け上がっていく。’78年には、ファッション界で名を上げていた司氏をヘアメークに起用し、ビジュアルも磨かれていった。司氏は初対面で「日本の芸能界って、好きじゃないんだよな」と本音を明かし、間髪入れずにこう続けた。
「もうちょっと、きちんとカットしたほうがいいんじゃない?」
意外な言葉に彼女は「えっ……そうですかね」と戸惑いを見せた。
「当時の芸能界は最先端のテクニックを歓迎しない保守的な傾向があったんです。