ギネス認定の87歳DJ純子さん「年齢まったく気にしない」77歳からスクールに
(建治さん)
復帰ライブの日、記者は純子さんの若い女のコたちへの気配りを何度も目撃していた。自分の次にステージに上がった女性DJに、サッとドリンクを差し入れたり。横浜からきたファンの女のコを心配し、自分も疲れきっているはずなのに、午前3時にホテルまで送り届けたり。
そのことに触れると、建治さんは苦笑気味にこう言った。
「いやぁ、以前の伯母は若い女のコは大嫌いだったはず(笑)。でも、DJというツールを手に入れたことで、そんなコたちとの新しい世界が開けたんでしょう。あの年で、新しい世界が持てるなんてすごいし、伯母らしい。アドリアンは変わったやつだけど、伯母とは気が合うみたいです。
伯母にしたら、自分の父親と重ねて見ているような思いもあるんじゃないかな。僕らの祖父は、ジャズドラマーで本当にカッコいい人だったから」
純子さんのカッコよさ、生き方は、たしかに父の楽之さん(たのし)譲りだろう。
「父の名前は論語からとられていて、楽之は“之を楽しむ”ですからね。私も受け継いでいるのかな」
純子さんの未来は、無限大だ!
「夢は、ニューヨークのクラブでDJすること。コロナでペンディングになったイタリアでもやりたい。