ギネス認定の87歳DJ純子さん「年齢まったく気にしない」77歳からスクールに
4年前、83歳118日で「最高齢プロフェッショナル・クラブDJ」としてギネス認定されてからは、メディア取材が殺到した。撮影で、レコード盤を回してほしいと要望されることも多い。
「だから一応、スクラッチとか練習してみるんだけど、根気がないの。1時間もすると飽きちゃう」
昨年1月、純子さんは脳溢血で倒れている。つまり、冒頭の6月4日のDJライブは1年ぶりの復帰ライブだったのだ!
「ここ数年、店はコロナで大変でした。去年のお正月は、大みそかから4日間休業しましたが、1月5日は超忙しくて、久しぶりにやりがいを感じていたんです」
その翌日のことだった。スーパーのレジでお釣りを受け取ろうとして、指先に異変を感じた。不安がよぎった。
「精密検査を受けたら、脳溢血で1カ月半の入院です。幸い、発見が本当に早かったので、大きな後遺症もなく退院できました。ただ、入院で考える時間をもらってね。それで、決心したんです。店をおいの建治に任せようって。66年、懸命に働いたから、もういいでしょう。おいなら大丈夫だと思ったし、これはチャンス」
と、にっこり笑った。
「もう任せたから、ムロにはこの1年、行っていません」