2022年7月10日 06:00
森尾由美 デビュー当時は私服も衣装も「ピンクハウス禁止」でした
歌手デビュー前年の’82年には、中森明菜や小泉今日子、堀ちえみといった黄金世代がデビュー。
「衣装も’80年デビューの聖子ちゃんを踏襲した王道アイドルが多かったので、私たち’83年デビュー組には、違うカラーが求められたんですね。私は、聖子ちゃんのようなフリフリではなく、“元気で活発な女の子”なイメージの、ミニスカートにバスケットシューズという衣装。“バッシュなんて、いつも履いてるのに”って、なかなか受け入れられませんでした」
■フランス人形のようなフリルやレースの服は女の子の夢
レコード会社への挨拶回りのためにもイメージ作りは大事で、スタイリストからは私服のブランドまで指定された。
「ちょっとお姉さん系の『メルローズ』しか着させてもらえませんでした。確かにすてきなブランドですが、私服にも自分の意思が反映されない不満を、ずっと抱えていたんです」
そんなとき、ページをめくった雑誌『anan』や『Olive』で、ピンクハウスを着たモデルの写真が目に入った。
「聖子ちゃんの衣装のように、フリフリでかわいいところも魅力ですが、スカジャンとかウエスタンブーツと合わせた“すごく斬新な着こなし”にも興味を持って。