2022年7月18日 06:00
マスク頭痛、ブルーライト頭痛…「今どき頭痛」の原因と対策
【熱中症による頭痛】体温調節ができずに起こる。急ぎ対処を
熱中症は、体温の調節ができずに熱がこもること。熱中症の頭痛は中等度以上でしか起きないため、急いで対応を。対処は基本的な熱中症対策と同じ、体を冷やしてこまめに水分補給。片頭痛に似ているが、メカニズムが違うので片頭痛の薬は効かない。
【後頭神経痛(第4の頭痛)】テレワーク時の無理な姿勢や気圧に由来
ピリピリした痛みが5~10秒、長くても1分以下で何度も繰り返す。緊張型頭痛、片頭痛、激しい痛みの群発頭痛に次ぐ、“第4の頭痛”で、コロナ禍以降、患者数が10倍以上に増加した。首をひねって書類などを見るゆがんだ姿勢や、特に雨の前日など気圧の変化も原因といわれる。
【薬物乱用頭痛】鎮痛薬の飲みすぎがさらなる頭痛を呼ぶ
頭痛持ちの人が、鎮痛薬を月に10日以上(薬によっては15日以上)、3カ月を超えて服用することで発症。頭が痛いから薬を飲み、それでさらに頭が痛くなる悪循環に陥る。朝起きぬけから痛いのが特徴。治すには「薬を服用しない」こと。専門医に相談を。
生活様式を見直して、「いまどき頭痛」への正しい対処を。
【PROFILE】
丹羽潔
医学博士、日本頭痛学会認定専門医。『日本初の頭痛専門クリニックが教える最新頭痛の治し方大全』(扶桑社)など著書多数
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