2022年7月24日 06:00
島谷ひとみ「このままじゃ帰れない!」国仲涼子と励ましあった“どん底”デビュー前
芸能界を目指してトレーニングする女のコのための寮に入って、『わからないことがあったらなんでもこのコに聞きなさい』と紹介されたのが、少し先輩の国仲涼子ちゃんだったんです」
プロになるためのレッスンは厳しく、ダンスレッスンではリズムの取り方がわからなくて、一歩も足を踏み出せなかった。
「得意だったはずの歌も、パワーがまったく足りず、声が裏返ったりかれたりして、一曲もまともに歌えませんでした」
■広瀬香美からのデモテープを聴いて自信喪失気味に
そんなある日、『THE夜もヒッパレ』(’95年~’02年・日本テレビ系)に、上京当時は寮仲間だったFolderが出演しているのをテレビで見る。寮生たちは、次々にデビューして一人暮らしを始めていった。
「最後まで寮に残っていた私と涼子ちゃんは『いつまで頑張ればいいんだろう』と落ち込んで泣いたり、お互い島育ちの田舎者なので『このままじゃ帰れない』と励まし合ったりしていました」
ようやくデビューを飾れたのは上京してから2年後。曲はテレビ番組の企画で島田紳助氏がプロデュースした演歌『大阪の女』(’99年)だった。
「演歌なので“なんのためのダンスレッスンだったのか”とも思いましたが、どんなジャンルでもデビューできるのはうれしくて。