くらし情報『大坪千夏『ねるとん紅鯨団』でのごめんなさいは地味な学生生活唯一の華やか体験』

2022年9月4日 06:00

大坪千夏『ねるとん紅鯨団』でのごめんなさいは地味な学生生活唯一の華やか体験

映画がきっかけだった。

「中洲で上映している映画は、だいたい2本立てだったのに、『セーラー服と機関銃』は1本立て。“物足りないな”と思いましたが、実際に見ると、物語に引き込まれるし、ラスト近くの機関銃をぶっ放すシーンが爽快!子どもにとっては高額な映画パンフレットを清水の舞台から飛び降りる覚悟で買い、何度も劇場に足を運びました」

高校に進学すると、バスケットボール部の練習が厳しく、家に帰ると疲れてすぐ寝てしまうような毎日だった。

「それでも、聖子ちゃんや明菜ちゃん、キョンキョンが出演する『ザ・ベストテン』(’78~’89年・TBS系)などの歌番組だけは欠かさず見ていました。聴きたい曲はテレビにラジカセをくっつけて録音し、編集したカセットテープを友達と貸し借りすることも」

部活中心の生活だったこともあり、現役時は大学受験に失敗。浪人生活を送ることになった。

「当時の“公立進学校あるある”なんですが、学校行事に手を抜かず、“4年”で大学を目指すという雰囲気。浪人するのは珍しくなく、私が通っていた福岡の河合塾にも友人が何人もいたので、危機感もありませんでした」

ウォークマンで大瀧詠一や山下達郎などのシティポップを聴きながら通った予備校時代のモチベーションとなったのが“東京に行きたい”という思い。

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