2022年9月4日 06:00
大坪千夏『ねるとん紅鯨団』でのごめんなさいは地味な学生生活唯一の華やか体験
そんな学生生活でも、華やかな体験はあったという。
「冬休みにはスキー場のロッジで住み込みのアルバイトをしたことも。バイト先でリフト券をもらえるので、空き時間は滑り放題。その当時はやっていたのが『私をスキーに連れてって』でした。すっかり影響されてバイト代で白いウエアを買ったのに、映画のような素敵な出会いはありません(笑)」
映画のヒットにより、『ねるとん紅鯨団』(’87~’94年・フジテレビ系)の舞台がスキー場になったことがあった。
「地味な学生生活だったから、思い出作りのために出演したんです。スキー場に向かうバスの車中は、『本当に彼氏いないの?』などと女性同士がけん制しあうピリピリムード。みんな、かなり本気でした」
番組では、年下のイケメンカメラマンから告白されるも、彼女は「ごめんなさい」。
「帰りのバスで、その男性の人気が高かったことを知って『なんで断ったの?』と責められました。私の大学生生活の中で、もっとも華やかだった一日かな」
その後も『彼女が水着にきがえたら』(’89年)を見て、スキューバダイビングに挑戦。
「これらの映画や『気まぐれコンセプト』がホイチョイの作品だということに気づいたのはこのころでした」