くらし情報『「赤ちゃんポスト」一人目の宮津航一さん「僕が子ども食堂を作った!」』

2022年10月2日 06:00

「赤ちゃんポスト」一人目の宮津航一さん「僕が子ども食堂を作った!」

と母・みどりさん(64)が見守っている。ただ、航一さんと両親には血のつながりはない。

「扉っぽいものがあるところに入っていたのは、おぼろげながら覚えています」

航一さんは3歳のとき、なんらかの事情で匿名で子どもを託すことができる熊本県・慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の開設初日に、1人目として保護されたのだ。

「間もなく、被虐待児や非行に走る子どもなどを対象とした専門里親などに登録していた父、養育里親に登録していた母に引き取られました。

両親は、’11年、里親制度よりも多くの子どもを受け入れられるファミリーホームを設立しました。これまで、厳しい家庭環境で育った30人以上の子どもたちが卒業しています」

現在は、おばあちゃん、宮津夫妻、航一さん、そして5人の里子の9人暮らしだ。

今、航一さんがこうして子ども食堂を立ち上げ、運営しているのも、子どもたちのために半生をささげてきた両親の姿を間近で見てきたからだ。■実母の消息が判明。
お墓の脇にあった小石を自室に。笑顔の写真は航一さんを見守って

「未就学児ですが、いいですか?」

本来なら、非行に走る子どもを対象にする専門里親制度に登録していた航一さんの父・美光さんだったが、児相から最初に里親になることを相談されたのは、予想外の幼い子ども。

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