くらし情報『91歳、現役介護看護師の74年間 利用者と目を合わせ、話に耳を傾け、肌を合わせる』

2022年10月23日 06:00

91歳、現役介護看護師の74年間 利用者と目を合わせ、話に耳を傾け、肌を合わせる

聴診器を首から下げた看護師の姿も今では一般的だが、これも細井さんが先駆けとなった。

「京都南病院に、男か女かや、医者か看護師かといった分け隔てのない考えの循環器系の医師がいらして、その先生が『ICUや透析の患者さんに対するときは、看護婦も聴診器で患者の体調を的確に見極める必要がある』と認めてくれたんです」 その後、前述のとおり、60歳で定年退職したあとも、老人福祉施設の設立に関わったり、社会復帰のためのイベントを企画したりしながら、看護から介護の現場へと活動の足場を移していった。

現在の山城ぬくもりの里の設立には準備段階から関わり、’01年4月にオープンしたときには、初代施設長に就任。

こうした活動に対して、’12年には京都ヒューマン賞を、翌年には京都府看護功労賞知事賞を受賞している。

■突然声を張り上げた認知症の女性に寄り添い、ソファに並んで、背中をさすって話を

「勤務は朝の10時から17時30分まで。お昼を食べるときを除いて、私、ほとんど休まんのです。自分で言うのもなんやけど、よう仕事してますよ(笑)」

80歳まで施設長を務め、現在は顧問として月・水・金の週3日の勤務。

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