2022年12月15日 11:00
「1日3回解熱剤の乱用」で肺炎見落とし…コロナ自宅療養のNG行動8
(写真:PIXTA)
5週連続で世界最多を更新中の日本の週間新規コロナ感染者数。おのずと自宅療養者も急増しているが、誤った行動により症状が悪化して入院につながることも。医師に、避けるべき危険行動を教えてもらった。
「先日コロナになって、熱が下がらずつらい思いをしました。熱が出るのが怖くて、悪寒がしたらすぐ解熱剤を飲む。薬を飲むと熱は下がるけど、しばらくするとまた上がってくる……。そうやって『1日3回くらい解熱剤を飲んでいるんです』と、やっと受診できた発熱外来で話したら『解熱剤の飲みすぎで治りが遅くなっている!』とあきれられてしまいました」(本誌記者)
実はこのように、症状を悪化させるNG行動をとっている人は意外と多いのだという。
【1】無理に体を温める
発熱したときは、「体を温めて汗をかくと熱が下がる」と思っている人も多い。
しかし「汗をかくために無理して温めると、かえって逆効果になる」と指摘するのは、コロナ診察に当たる医師の木村知さん。
「熱が高くて体が火照っているときに、わざわざ着込んだり、何枚も布団をかけたりして体を温めると、体内に熱がこもって、逆に熱が下がりにくくなります。