2022年12月16日 06:00
寺島しのぶ 長男を菊五郎に!弟・菊之助が吉右衛門一家に接近で狙う大名跡襲名
吉右衛門さんが亡くなられてからも、その習慣は変わりません。奥さんの瓔子さんにいわせると、菊之助さんと吉右衛門さんは『性格と歌舞伎に対する思いが似ている』のだとか。
ただ、菊之助さんたちが播磨屋と距離が近すぎることを、やはり富司さんは面白く思っていないそうです」(前出・歌舞伎関係者)
■吉右衛門の後継者候補は丑之助のみ
『文藝春秋』’23年1月号で菊之助は、吉右衛門さんの逝去から1年たっての思いを語っている。
《そば近くいることを許され、有り難い言葉や指導を受けた身としては、岳父の存在がますます大きくなっているのを痛感するばかりです》
播磨屋と結びつきが強まる中で、菊之助夫妻の周囲である考えが生まれたという。
「瓔子さんをはじめとして、梨園の方々は吉右衛門の名前が空位になっていることを寂しく思っていることは間違いありません。しかし現在、後継者候補は丑之助くんしか残っていないわけです。本来、丑之助くんは将来の菊之助、菊五郎として、音羽屋の看板を背負っていくことが定めなのですが……」(前出・歌舞伎関係者)
寺島はそんな菊之助の葛藤を察しているようだ。
「仮に丑之助くんが吉右衛門を継げば、眞秀くんが尾上菊五郎の大名跡を継ぐ可能性が出てくる。