2022年12月18日 06:00
水樹奈々“のど自慢荒らし”と恐れられていた中高生時代に聴いていたJ-POP
それがうれしくて“もっと歌いたい”と思うように」
ちょうどそのころ、父親が自宅の一室を使ってカラオケ教室を始めた。
「新しいもの好きだから、当時は最先端だったレーザーディスクカラオケや“集音性が優れている”と自慢をしていたドイツ製のマイクを導入。夜な夜な、近所の大人たちが歌の練習をしている様子を見ているうちに、『私もやりたい!』とお願いして父のレッスンを受けるように」
中学生になるころには、数々のカラオケ大会やのど自慢大会に出場し、地元では有名な存在に。
「イベントなどで歌うと、おひねりがもらえることがあったので、それをお小遣いとして貯めて、漫画の単行本や、中古のゲームソフトを買っていました」
ゲームやアニメに熱中したことで、歌手だけでなく、声優という新たな夢も見つかった。
「じっくりと主人公を成長させるロールプレイングゲームが大好きで、『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズに夢中になりました」
熱中するあまり、親にゲーム機を隠されてしまったことも、’90年代あるあるだ。
「でも、子どもには独特の嗅覚があって、ひな人形がしまってある、1年に一度しか開けないような押入れにゲーム機が隠してあるのを見つけて、両親の留守中に遊んでいました。