くらし情報『コロナ禍で介護事業者の倒産が143件!収入800万円減、光熱費は100万円増も…介護崩壊で寝たきり老人急増の未来』

2023年1月19日 11:00

コロナ禍で介護事業者の倒産が143件!収入800万円減、光熱費は100万円増も…介護崩壊で寝たきり老人急増の未来

と訴えるのは、NPO法人「暮らしネット・えん」の代表理事、小島美里さんだ。

「政府は、社会保障費の増大を理由に、この間、なんとか介護保険で提供するサービスを縮小しようとしてきました。そこでやり玉に挙がってきているのが生活援助。『家事なんて主婦の仕事』だと言わんばかりに介護報酬が低いのです。だから大手事業者は、公然と『(報酬が低い)生活援助だけでは請け負いません』と言っています。こうした大手が引き受けたがらない生活援助を担ってきたのが、地域密着の小規模事業者なんです」

こうした小規模事業者がどんどんつぶれていくと、どうなるのか。

「小さい事業者はつぶれて大きいところが吸収したらいいなんて話も聞こえてきますが、大手の場合、利用者が支払う介護費用も高くなります」(小島さん)

支援が受けられなくなった高齢者の末路は悲惨だ。「たとえば、骨折をした高齢者がなんとか歩くことはできるけど家の片付けはできないといった場合、支援が入らなければ部屋は散らかり放題ですよね。
すると、またつまずいてほかの部分を骨折したり、それがきっかけで、どんどん無気力になったりするんです」

そうなると、認知症を発症する可能性も高まってしまうだろう。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.