2023年1月22日 06:00
井上晴美 尾崎豊とレオ様にハマった『桜っ子クラブ』時代
で、『太陽の破片』(’88年)を、まるでお芝居をするように歌う姿に、すっかり魅了されました。尾崎さんの曲に出合って、表現することにより興味が湧いたんです」
’92年、尾崎さんの追悼番組をきっかけに、さらに多くの楽曲を聴くように。
「『15の夜』(’83年)や『卒業』(’85年)は、あのころの私の気持ちを代弁してくれているかのよう。すごいカリスマ性も感じました。一方で、一緒に仕事をしていた尾崎さんを知る撮影スタッフからは、『ふだんは礼儀正しくて、偉そうなところがなく、楽しくご飯を食べたり飲んだりする普通の青年』と聞いていたので身近に感じる面も。すごく不思議な存在です」
尾崎さんとともに、刺激を与えてくれたのは映画だった。
「上京してから映画館に行くことが増えて、仕事帰りにタイミングが合えば、スタッフさんと『ちょっと行ってみようか』ということも。人と行くと、自分では興味のないジャンルのものも見たりするので、新しい発見があります」
そこで出合ったのがレオナルド・ディカプリオ。
最初に見た作品は、映画出演4作目となる『ギルバート・グレイプ』(’94年)だ。
「当時はまだ無名で、たまたま私が好きなジョニー・デップやジュリエット・ルイスが出演していたから見た映画。