2023年1月22日 06:00
井上晴美 尾崎豊とレオ様にハマった『桜っ子クラブ』時代
ところが、作品ではディカプリオの存在感が圧倒的で、まるで主演のよう。知的障害のある少年という難しい役なんですが、かわいい表情をしたかと思うと、ハンサムな顔に豹変したり、カメレオンのようにたくさんの顔と表現を持っているんです。同じ年なのに、この演技力はすごいと感動」
『ロミオ+ジュリエット』(’96年)や『タイタニック』も、もちろん映画館まで足を運んで見たし、レンタルビデオも借りた。そして『ザ・ビーチ』(’00年)にいたっては“聖地巡礼”するほど。
「撮影されたのは、タイの小さな船を乗り継いで行くような島。ディカプリオがいないことはわかっていながら、私も独身だったから“もしかして”という思いも」
作品のたびに、さまざまな表情や演技を見せてくれたディカプリオの存在は、井上さんがその後、女優の仕事を増やしていくにあたり、糧になった。
「美しいだけでなく、不格好な部分もあるから、人間らしさがにじみ出て、キャラクターに命が吹き込まれる。アイドル志望の私にも、お芝居するのってカッコいいなと思わせてくれる存在でした」
【PROFILE】
井上晴美
’74年、熊本県生まれ。
’91年にアイドルとしてデビューしたのち、『ナースのお仕事』(’96年、フジテレビ系)