2023年2月10日 11:00
“親友がいないのは不幸せ”か?『女性の品格』坂東眞理子さんが説く“思い込み”にとらわれない生き方
私の友人の50代くらいの人でも、『親の介護をやらなければいけないから責任のある仕事には就かない』と言ってる人がいたんですが、本当にもったいない話。
一方で、別の友人である大会社の役員になった人はすごく忙しくて、母親を家で介護できなくなって施設に入ってもらったんです。それで施設に顔を出すのは週1回でも、1日2回は必ず電話をかけるそう。通勤途中に『朝何食べた?』とか、その程度のことでも『私のことをちゃんと考えてくれてる』とお母さんにとっては心の支えになっているようなんです。
“こうすべき、ああすべき”ではなくて、“この中で自分は何ができるのかしら”と考えると自由度が上がるんじゃないでしょうか」
【2】SNSだけでなく、書店や図書館へ
「SNSが恐ろしいのは、“あなた好みの情報をお届けします”と、同じような情報ばかりが目に入ってきてしまうこと。そうすると、どんどん深い狭い世界に入っていってしまう。とてもきちんとされている方が、ネット上の陰謀論を信じ込んでいるということも実際に私の周りであった話です。
ひとつの情報源に頼るのでなく別の情報の動きも意識する。
新聞で見出しだけでも見る、いつもと違う人から話を聞く、別の分野の本を読む……。