2023年2月10日 11:00
“親友がいないのは不幸せ”か?『女性の品格』坂東眞理子さんが説く“思い込み”にとらわれない生き方
「『私はもう年だから……』という“思い込み”はとても多いんです。いまは“人生100年時代”なのに、“人生70年時代”だったころの思い込みで、50歳くらいになると『そろそろ終活しなくちゃ』なんて言い始める人もいます。『そちらの“終活”じゃなくて、就職活動の“就活”のほうが大事よ、50代は』なんて言っているんですけどね」
ベストセラー『女性の品格』で知られる昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さん(76)。出版したばかりの著書『思い込みにとらわれない生き方』(ポプラ社)では、さまざまな“無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)”について取り上げている。
坂東さんが“無意識の思い込み”について考えるきっかけは、’21年2月に批判が殺到した、森喜朗元首相(85)の“女性は話が長い”という趣旨の発言だった。
「森さんのように『女性だから……』という方は少なくありませんが、“男性だけでなく女性自身も、無意識の思い込みにとらわれているのではないか”と考えるようになったのです」
『女性自身』の読者世代が陥りがちな“思い込み”をこう話す。
「共通してあるのが、『女性だから』『年だから』という思い込み。