2023年2月20日 11:00
一括or分割…「企業年金」受け取り方で総額に大きな差も
老後のお金も「もらい方」で総額に差が生じる(写真:アフロ)
夫が定年退職を迎えるにあたって大きなお金“退職金”を手にした途端、舞い上がって衝動買いをしてしまったーーという失敗談は後を絶たない。
「退職一時金を手にしても、“ごほうび”は最小限にとどめ、将来病気や要介護になったときの老後資金として備えておきましょう。退職金と年金は、受け取り方と時期によって、税金のかかり方が異なってきます。受取総額を増やすような選び方をすると、老後の不安の解消につながりますよ」
そうアドバイスするのは、『役所や会社は教えてくれない!定年と年金 3つの年金と退職金を最大限に受け取る方法』(ART NEXT)の著者で、確定拠出年金アナリストの大江加代さん。退職金には「一時金(一括)」「年金(分割)」「一時金+年金」という3つの受け取り方がある。
2018年「就労条件総合調査」(厚生労働省)によると、退職給付制度がある会社のうち、約7割が一括で退職金を渡す「退職一時金制度のみ」を採用している。いっぽう、退職金を分割して受け取ることも可能な「企業年金」に加入していると、一括、分割などいくつかの選択肢が出てくる。