2023年3月3日 06:00
元国税専門官が見たお金持ちが本当にやっていること「洋服はユニクロ」「賃貸より持ち家」
「人生の一時期、多額の収入があっても、派手な暮らしを続けていたら資産は遺せないでしょう。相続税調査を受ける億単位の財産を遺す人は、懸命に働きながら、倹約にも努め、地道に資産を蓄えてきた人なのです」
■大企業の社長は意外と財産が残らない
つまり、お金持ちの行動には“貯まる”ヒントが隠されているということ。実際にはどのようなことをしているのだろうか。
「たとえば、税務署に電話しても、必ず『折り返して』と要求して電話代さえケチる人や、家計簿をつけて1円単位の支出を管理する人もいました。 1円たりとも無駄金を使わないからこそ、コツコツ資産を増やし億万長者になれるのでしょう」
さらに、富裕層というと、大企業の社長経験者など派手な職業を思い浮かべるのが普通。しかし実際は“コツコツ働く人”のほうが多いという。
「いわゆる“雇われ社長”は在任期間が短く、リタイア後の収入は年金だけという人も多数。そうなると資産を取り崩して生活するしかなく、相続財産はそれほど遺せません。
それよりも、中小企業の社長や個人事業主など高齢でも働き続けられる職業のほうが、相続財産を遺せるんです。このような人は、年を重ねても収入があり、年金を加えると収入が余ります。