小野真弓 アコム前の仕事はドラマも食レポも自己肯定感低め
「用もないのに渋谷に寄って、プリクラを撮ったり、マクドナルドでポテトを食べたり。そして、ほとんど毎日のようにカラオケボックスに行っていました」
必ず歌っていたのは華原朋美の曲だった。
「『I BELIEVE』(’95年)『LOVE BRACE』(’96年)『LOVE IS ALL MUSIC』(’97年)と、何でも歌いましたし、知り合いのお母さんからパート先のドラッグストアにある華原さんのポスターをもらって、部屋のドアに。“こんなにかわいく笑える女のコになりたい”と、部屋に入るたびに思っていました」
もっとも心に残っている曲が『I’m proud』(’96年)だ。
「最初に聴いたのは中3くらいでしたが、カセットテープに録音して、何度も繰り返し聴き続けた曲。メロディも好きですが、私は歌詞をすごく聴き込むタイプ。自分自身に重ね合わせていました。当時は自信がなくて、自分の将来が見えなかった時期。
大人になって経験するであろう恋愛や結婚についても、わくわくより不安が。でも、『I’m proud』を聴くと、いつか自分のことを誇れるようになれると思えました。そのためにも、自分が変わらないといけないなって」