2023年3月29日 15:50
「遺伝子組換えでない」の表示が消える!4月からの「遺伝子組み換え食品」見抜き方
消費者庁は、そういう事情を委員に十分説明することなく新たな基準を決定してしまったという。
「これまでのデータを見ると、分別管理をしていれば意図せざる遺伝子組み換え原料が混入する割合は、せいぜい1%程度。ですから混入許容割合を1%未満に設定すれば、きちんと分別管理しているメーカーはクリアできるし、消費者はこれまでどおり『遺伝子組換えでない』という表示を見て購入できる。一石二鳥なのですが……」
実際にEUでは、0.9%以下。日本と同様に多くの作物を輸入している台湾では3%以下が基準だ。
「現在の表示ルールにも抜け穴があり、加工食品の場合、遺伝子組み換え原材料を使用していても、醬油や食用油等は表示が免除。そのうえ含有量5%超で上位3位までしか記載義務がありません。今後はさらに選択しにくくなります」
■何十年もたたないと安全性は担保できない
遺伝子組み換え食品を食べることで、どんなリスクがあるのか。
「ひとつには、遺伝子組み換え農産物とセットで使用されている除草剤のグリホサートに発がん性があることです」
2015年に世界保健機関の専門機関である国際がん研究機関が、これを認めている。