
93年、過激描写で話題となったTBS『高校教師』
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、夢中になったドラマの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。
「トレンディドラマ全盛期の’80年代後半から’90年代にかけて、もっともヒット作を連発した脚本家といえば、野島伸司さんがあげられるでしょう」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(55)。
’63年に生まれた野島伸司氏は、大学中退後、目的を見失った生活を送っていたという。
「過去のインタビュー記事を見ると、青森県の缶詰工場に住み込みで働いていたことがあり、その工場の生活に耐えられず寮を飛び出して東京へ向かう途中、たまたまドラマの脚本募集の告知を目にしたそうです。その後、飲み屋さんで知り合った女性に『若いのに、夢はないの?』と問われ、その場しのぎで『ドラマの脚本を書きたい』と口をついて出たとのこと。そこから一念発起して脚本の道へ。まったくツテもないなか、有名脚本家のもとに作品を持ち込み、その人にフジテレビのプロデューサーを紹介してもらったといいます。