2023年4月23日 06:00
鳥居みゆき 友達はいないけどウォーリーを探す達人だった
「当時、ぼんやりと眺めると絵が立体的に浮かび上がるステレオグラムが流行っていました。それと同じように、絵本をぼーっと眺めていると、ウォーリーだけがピンク色に浮かび上がってくるんです!」
こうした裏技でウォーリーを探しては、マジックで囲んでいったのだが、正月に遊びに来た親戚から「ウォーリーがすぐ見つかる」とクレームが入った。
「そのため、あらゆる場所に丸をつけてごまかすことに。私が隠したウォーリーを探す本になってしまいました」
高校生になると、興味はウォーリーからファッションへと変わっていった。
「ルーズソックスが流行っていたのですが、みんなと同じことをしたくない私は、裸足に革靴。ところがあるとき紺のハイソックスをはいてみると、同級生から『え、それ、かわいい』と言われて。ルーズソックスの後に紺のハイソックスが流行りましたが、地元の埼玉県行田市では私が最初に考案して広めたもの、と勝手に思っています」
プリクラが流行ったときは、人生で初めて机のまわりにクラスメートの行列ができた。
「制汗剤をプリクラに垂らして拭き取ると、顔がにじんで歪むんです。
その“悪魔加工”がウケて、みんなが加工を頼みに来ました。