2023年5月28日 06:00
植村花菜 小学生の時2人暮らしのおばあちゃんを怒ってしまった理由は?
そんな性格の植村さんが“歌手になる”という夢に出合ったのが、小学3年のときだ。
「家で母と2人きりのときがあって、映画『サウンド・オブ・ミュージック』(’65年)のビデオを見せてくれました。主役のマリア先生がトラップ大佐一家を家庭教師として訪れるものの、子どもたちに受け入れてもらえず意地悪されてしまう。それでも、歌を通じて絆を深めていくという物語でした。音楽というのは、人と人とをつなげる力や、人を幸せに、笑顔にする力があるんだなって子どもながらに感動して“将来、私も人を幸せにする歌手になろう”と決めました」
その日から、自己流で歌の練習を始めた。
「毎日、家族にうるさいとか耳障りだとか言われながら(笑)。カセットテープに自分の歌を録音して“ここは表現の仕方が悪いな”とか、改善点を見つけて研究を重ねました」
それからしばらくして隣で暮らす祖父が亡くなり、「おばあちゃんが一人でかわいそうだから」と、祖母との2人暮らしが始まった。祖母が寝てしまった後は、誰に気兼ねすることもなく自分の見たい番組を見ることができた。
歌手になる夢を描いていた植村さんは、歌番組をもれなくチェック。
「『ミュージックステーション』(’86年~・テレビ朝日系)