2023年6月30日 11:00
松坂慶子『らんまん』祖母役の最期とシンクロ…自宅で看取った絶縁母の壮絶9年介護
連日、間近で接することで、両親との溝が少しずつ埋まっていったようです」(前出・夫妻の知人)
■夫・高内さんが本誌に語った、母の「自宅介護」生活
翌年、英明さんが亡くなった後も、松坂は独居のつね子さんの体調を気遣っていたという。
「松坂さんが還暦を迎えた’12年、意を決して夫婦で実家に引っ越して同居を始めたのです。このころには、つね子さんには認知症の症状が見られ、着替えや食事も一人ではできず、車いすなしでは移動もできない状態でした。それでも施設に預けず、自ら介護することで“もう一度、母に向き合いたい”という思いがあったといいます」(前出・夫妻の知人)
本誌は’18年2月、松坂が自宅介護で奮闘する現場を目撃していた。都内にある松坂の自宅に、浴槽が運び込まれていった。90代後半の実母が要介護3認定を受けたため、リフォーム作業を行っていたようだ。高内さんは本誌の取材にこう語っていた。
「自宅介護ということになるでしょうか。
家族でローテーションを組みながら続けています。ヘルパーさんたちに助けていただきながら夫婦で一緒にやっています」
母娘関係改善カウンセラーの横山真香さんは言う。
「結婚当時、あれだけ反対されたのに、夫婦で母親の介護に取り組んだのは、家族の“空白の時間”を埋めたかったからでしょう。