くらし情報『「“法律知らなかった”は通用しない」電動キックボードのルール緩和に潜む大きなリスク』

「“法律知らなかった”は通用しない」電動キックボードのルール緩和に潜む大きなリスク

実際、7月の規制緩和以降に、電動キックボードの利用者が飲酒運転し、トラックと衝突するという事故も起きている。

法改正によってどのようなことが起きてくるのだろうか。交通事故案件に詳しいアトム法律事務所弁護士法人の狩野祐二弁護士に聞いた(以下、カッコ内は狩野弁護士)。

「そもそも、法改正の問題以前に、交通ルールを守らずに電動キックボードを利用している方がかなり多いと思います。よくあるのが“歩道走行”、“二人乗り”、“飲酒運転”などです。自転車でもダメなのですが、“自転車感覚”で乗っているように見受けられます。基本的には“原付感覚”で乗るべきです。

運転免許が必要だった法改正前の時から交通違反が目立っていましたが、今回の法改正で運転免許が不要になったことによって、さらに交通違反は増えると思います。
道路交通法を含め、日本の法律は『知らなかった』は通用しないので、交通ルールを正しく理解して、それに従わなければ、容赦なく行政処分や刑事処分が下されます。それは運転免許を持っていても持っていなくても同じです」

今後増える可能性がある事故はどのようなものだろう。

「例えば、電動キックボード利用者が車道で車に轢かれるなど、利用者が被害者になるケース。

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