石川ひとみさんのデビュー45周年秘話「『まちぶせ』は引退前提の歌でした」
真知子さんの『迷い道』なんて、レコード買って毎日歌ってましたから(笑)。そういう方たちが同期になるなんて思ったこともなくて」
■司会や声優として次第に人気者に
デビュー後2〜3年で、人気歌番組『レッツゴーヤング』(NHK)の司会や人形劇『プリンプリン物語』(NHK)の主人公・プリンプリン役に抜擢されるなど活躍の幅を広げていった。
「声優も楽しかったです。周りの声優さんたちは神谷明さんやキートン山田さんといった大御所ばかりで。ゲストに来られる方も“あれ?『いなかっぺ大将』(野沢雅子さん)の声だ”とか(笑)。そんな大御所の中にど素人の私がいるにもかかわらず皆さん優しくしてくれて、怒られることがなかったんですよ。だから楽しかったのかもしれません」
ひとみさんがうまく演じられないときは周りの声優さんたちが親切にアドバイスをくれたそう。
「最初は笑い声がうまくできないんですよ。
『ハハハ』って何か不自然な変な笑いになっちゃって。あとは朝の起き抜けの声や気絶して倒れてしまうときの、言葉ではない息づかいとか。それをどう声にしたらいいかがわからなくて。そしたら皆さんが『こういう感じで』って実際にやってくださって。