“53歳で初婚”大島さと子「親の死が“家族を作る”覚悟をくれた」
そうなると正直、結婚に対する思いを持つ余裕がないというか、興味が持てないというような感じだったのかな」
仕事は順調そのもの。経済的に自立していることもあり、生活面で人に頼る必要がなく、男友達やボーイフレンドはいても、結婚を考えることはなかったという。
そして年を重ねていくと、結婚適齢期を過ぎた未婚女性の活躍が珍しい時代だったこともあり、テレビ番組で“結婚しない女”と、いじられることも増えた。ところが「全然気にならなかった」と笑う。
「とくに40代前半までは仕事も充実していて、子どものことを少し考えたことはあっても、未婚であることが欠点だとは思わなかったんです。『生涯独身を通すんですか?』と聞かれたこともありました(笑)」
一方で、女優として役柄の幅が狭まり、壁を感じ始めたという40代中盤に入ったころ、『レディス4』(テレビ東京/’06年より出演)の司会を務めることになった。
「それまで女優というイメージを定着させることが大事だったので、司会の仕事をセーブしていたんです。このお仕事も、正直とても悩みましたが、40代の私だからこそできるのかもしれないなと思い、引き受けることにしたんです」