高齢者狙う最新サギ手口8 受け子の特徴は「体に合わないスーツ+イヤホン」
そして犯人はすり替えた封筒に入っているカードと暗証番号で、ATMで現金を引き出すのです」(フナイムさん)
このように、詐欺・犯罪グループや悪徳業者は、さまざまな形で50代、60代、また高齢者をターゲットにしている。手法は年々増え、最新の詐欺手口には怪しまれないような“工夫”も。
近著に『60歳から絶対やるべき防犯の基本』(主婦の友社)がある、防犯アドバイザーの京師美佳さんが、ほかの手口を解説する。
「最近、訪問型の詐欺で多いのは『永代供養詐欺』。実在するお寺の名を使って、立派なカタログを作り、訪問販売します。親身に話を聞き、永代供養墓を100万円などで契約させるのですが、全くの架空の話。後日、お寺に行って、騙されたと気づくのです」
対面型ではなく、SNSを利用した詐欺にも要注意。
「高齢者ばかりでなく、若い人も被害に遭っているのが『デパート倒産バーゲン詐欺』。
X(旧ツイッター)などで広告を出し、クリックすると『◎◎デパートが閉店するので、ブランド品が80%オフ』という情報が。買っても届くのはニセモノという詐欺です」(京師さん)
「マイナポイント詐欺」も押さえておくべき。
「マイナポイント2万円分が当選、または失効したとして、名前や生年月日、クレジットカード番号など個人情報を抜き取ろうとするフィッシング詐欺です」