電話での還付金詐欺が過去5年で最多の4800件超!“2度騙す”悪質手口実例と対策法
6年後、再び息子を名乗る男からの電話を受け、女性は「窮地の息子を助けるのは当然」と現金250万円とキャッシュカードを渡してしまう。数日後、金融機関からの連絡で詐欺被害が発覚。3つの銀行にあった1千200万円が根こそぎなくなっていたそうだ。
冒頭の詐欺被害も、被害者は複数回現金を送っている。詐欺師はだましやすい人から徹底的にお金をむしり取るのだ。
■念には念を!
だまされない対策5 電話による詐欺被害を防ぐにはどうしたらいいのだろう。国民生活センターに聞いてみた。
【1】「役所からお金の返還」は詐欺。
電話は“ガチャ切り”を
役所の返金手続きは、電話ではできない。返金の話が出たら詐欺。それ以降は話を聞かずガチャンと切って。詐欺師との長話は危険だ。
【2】迷惑電話防止機能を使おう
かけてきた相手の電話番号が表示される「ナンバー・ディスプレイ」を見て、番号非通知や知らない電話番号には出ないで。
ナンバー・ディスプレイは有料だが、’23年4月から70歳以上の人、70歳以上の人と同居する人は無料で利用できるようになった。
また、呼び出し音の前に「詐欺防止のため録音します」とメッセージが流れ、通話を自動で録音する電話機を使うのもおすすめ。