床バレエで人気の“美尻王子”が同性婚!〈2〉ゲイである自分を押し殺していた2人の運命的な出会いと葛藤
でも、そのワンちゃん、脚が1本ないんです。かつて出場していたドッグレースでけがをして、脚を切断することになってしまったと。さらに、ドッグレースの犬は、年老いたり走れなくなると、殺処分されるケースも少なくないと聞きました。そこで、前々から犬を飼いたいと考えていた私たちは、保護団体からグレイハウンドを1頭、引き取ることにしたんです」
一昨年の5月、二人には新しい“家族”が加わった。名前は「ビジョン」。竹田さんが言う。
「雄犬のビジョンのこと、私たちは『息子』って呼んでるんです。ビジョンがうちに来たことで、私たちはすごく、家族というものを意識するようになりました」
■「ホモフォビア」に大きな影響を与えたのは身近な存在=親の存在
日本では今年6月、いわゆる“LGBT理解増進法”が成立・施行された。
だが、法案審議の過程で保守派の意向を踏まえ、後ろ向きともとれる修正が加えられたことを疑問視する声も少なくない。背景にあると思われるのが、一部の人たちに根強く残る性的少数者への偏見や嫌悪感。だが、竹田さんたちは「同じような嫌悪感が自分たちにもある」と打ち明ける。
竹田さんは「理解しにくいと思いますけど」