大船渡市の復興と地域活性化に励むフランス出身女性 あの人気タレントも見届けた「ホタテ漁師からの求婚」
まずは大船渡に興味を持ってもらい、次に来てもらって、好きになってもらって、将来は移住してもらえたら……。私もそうしたようにね」
その直後の今年8月、福島第一原発の処理水放出を受け、中国の税関当局は日本産海産物の輸入の全面停止を発表。全国の漁業関係者が受ける経済的打撃が心配されているがーー。
「中国による輸入停止は、日本の漁業関係者にとって大きな問題です。しかし幸いなことに、私たちの『恋し浜ホタテ』は、ほとんどすべて国内で消費されています。検査も受けていますし、間違いないものをつくっているので、これまでどおり安心して食べていただけると思います」
結婚してますますアクティブになったイザベルさんを、淳さんはいま、こんなふうに思っている。「イザは、一人でも生きていける女性だと思う。だけどそんな強さがある人でも誰かは必要で、それが俺だと思います。
それに俺をよくサポートしてくれるんです」
忙しい夫婦にとって食卓を囲むことは大事だが、「料理は99%、イザの担当」と淳さん。
「いつもフランス料理を食べています……なんて、冗談ですよ。みんなに聞かれるんで、そう答えるようにしてるんです」
そんな発言からも、けっこうな亭主関白かと思いきや、地元のカフェでの取材中、そっとイザベルさんにお冷やを差し出すのは、淳さんの役割だったりする。