くらし情報『「父親のような存在」GACKTが涙ながらに語った緒形拳さんとの絆 毎年お墓参りで報告も』

「父親のような存在」GACKTが涙ながらに語った緒形拳さんとの絆 毎年お墓参りで報告も

同時に拳さんは北海道での撮影が始まった。その作品が拳さんの遺作となる。撮影の間もずっとLINEで連絡を取り合っていた。「撮影が終わったら、日本で一緒に蕎麦を食べに行きましょうね」「おー、蕎麦かぁ。大好きだぞ」とたわいもない話を交わしていた。

拳さんと食事に行く約束の日のちょうど2週間前、突然、彼のマネージャーから連絡が入った。なぜかわからないが携帯を見た瞬間に『亡くなった』と虫の知らせを感じた。電話を取り「亡くなったのか?」と聞くと、「先ほど亡くなりました…」と泣きながら言葉にならない声で彼女がそう言った。


その後、遺族の方たちが特別に時間を作ってくれた。ふたりきりで過ごす時間を作ってくれていた。棺に寝ている拳さんは穏やかな顔をしていた。その顔を見て、「アナタは本当にすごい人ですよ。きっと、撮影の最中もずっと痛かった、苦しかったはずなのに…。いつも笑ってましたもんね」と語りかけていた。歌舞いて生きてきた人のとても安らかな最期の寝顔だった。『自分もそういう人生でありたい』と素直に思った。
最後まで笑って見送ろうと、とにかく笑顔でいることを心がけた。拳さんに別れを告げた後、玄関で待つ遺族の方たちに挨拶をした。

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