GACKT 20年前の初自伝『自白』で明かしていた「韓国人妻との愛憎の日々」
僕は彼と同じ土俵にすら立てない。それをひしひしと感じていた。
あれから10年たった今でも、彼にはまだ、近づけない。同じ土俵にも立っていないと僕は思う。僕は、あのとき――彼に出会ったときに、この世に生まれたんだ。
本気でそう思っている。
19歳が、僕が生まれたとき。だから、僕はまだまだ子供なんだ。
その分、精神年齢が若いのかもしれない。
カジノのディーラーになったきっかけは、水商売をやめたかったから。なんとなく始めたけれど、最後はそのお店のトップディーラーの位置だったと思う。
■国籍なんて、僕にとってはどうでもいいことだ。
その店では、もうひとつの出会いがあった。僕と同じディーラーをしていた女性との出会いだ。
彼女のことは、以前、スポーツ新聞にも書かれたことがある。『8歳年上の金髪美女と結婚!』なんて見出しが躍っていたっけ。
僕には、当時、金髪の女性の知り合いすらいなかったというのにね。
ロスへレコーディングに行くときに、記者に成田で話しかけられた。変なことを聞いてくるなと思ったけれど、それほど気にしなかった。そうしたら「金髪美女と結婚」って書かれていた。ロスでその新聞を見たけど、おかしくって笑っちゃったよ。