GACKT 20年前の初自伝『自白』で明かしていた「韓国人妻との愛憎の日々」
彼女は白人女性じゃない。国籍は韓国だった。でも、国籍なんて、僕にとってはどうでもいいことだ。
それに、国籍がどうのこうのということ自体がバカバカしいことだと、僕は思う。僕は何も気にしていなかった。
愛があって、一緒にいて、ふとした仕草を見たときに「好き」って思うことがある。「好き」というのは形を変える。でも、いつも前提には愛がある。
それでいいんじゃないかなと思うんだ。
籍を入れたのは、彼女のほうから、
「籍を入れたい」
と言ってきたからだった。僕は、
「いいけど、僕は何も変わらないよ」
と、言ったんだ。
「婚姻届を出したことで安心したとしても、それは意味のないことだよ」
籍なんて、ただの紙の問題だと、僕は思う。でも、彼女は証明のようなものを欲しがっていたようだった。
でも、最後はそれが2人にとって、負担になってしまった気がする。
結婚したから、こうしなきゃいけないとか、そういう決まりみたいな考えが、逆に2人をギクシャクさせたのかもしれない。
熱狂的なファンが、家の前で待っていたりするのも、彼女にとってストレスの原因の一つになっていた。
いやがらせもあった。自宅へいたずら電話がかかってくる。