くらし情報『柿澤勇人(36)「蜷川幸雄さんにボッコボコにされた(笑)」思い出の地で挑む『ハムレット』への決意』

柿澤勇人(36)「蜷川幸雄さんにボッコボコにされた(笑)」思い出の地で挑む『ハムレット』への決意

それと、長丁場の公演に耐えるため、健康には気をつけたいと思います。『俳優は、命をかけてやるような仕事ではない』ともよく言われますが、この作品に関していえば、命をかけて挑まないと意味がないという覚悟で臨みます」

自身の俳優としての立ち位置について、「まだまだ中途半端」と自己評価は低いが、近年は、映像作品での活躍も目覚ましい。NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では和歌を愛する穏やかで知的な源実朝を演じ、新たな実朝像を生み出したと評判を呼んだ。

「脚本家の三谷幸喜さんは、世間に知られていない本当の実朝像を書きたいとおっしゃっていたので、自分なりに資料を読んで臨みました。なかでも、太宰治の長編小説『右大臣実朝』は、実朝の部下の視点で書かれていて、世間では源頼朝と政子の血を引きながら、何もなさないうちに死んでしまった悲劇の将軍のように言われていますが、実はそうではない、と。実朝がいかにいい将軍だったかが書かれていて、僕も読んでいてしっくりきたし、三谷さんの書かれた実朝にいちばん近かったのかなと思います。鎌倉殿は、三谷さんをはじめ、監督などスタッフ陣の熱量もすごくて、僕自身、実朝を演じていた時間がとても幸せでした」

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