相続登記を怠ると10万円の過料に…実家に帰るときに確認したい「親の没後」に備えるチェックリスト
じつは、相続に関するルール改定は不動産だけではない。2019年以降、次々と法改正が行われた。なかには、知らないと損をする可能性のあるものも。
「相続で損をしないために、親の生前にやっておいたほうがいいことがあります。それは預貯金、不動産、株や投資信託、保険、借金の有無などの財産状況を把握しておくことです。できれば親の同意のもと、相続人全員で情報を共有し、事前に相続の方針を決めておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます」
こう語るのは、相続問題に詳しい、司法書士法人さくら事務所の坂本孝文さん。
本誌は、坂本さんのアドバイスをもとに、相続で損をしないために、「親の生前にやるべき手続き6」「親の没後にやるべき手続き15」を“やるべき順”にチェックリストにまとめた。さらに、「確認すべき親の財産8」もまとめたので、チェックしてみよう。
■亡くなった親の預金を引き出せる制度も
まず、親の生前にやっておくべきことは、財産状況と相続人の名前と所在をどれだけ把握しているか。そして現時点で、遺言書の有無をチェックすることだ。
「親にとっても、相続発生後に相続人の間でもめることは望んでいないはず。