女優・立花理佐が明かす“直腸がん”との戦い 術後の激痛、苛烈な抗がん剤の副作用…支えになったのは友人たち
1週間後、一人で告知を受けた。
「ドラマとは全然違って、ただ『がんです』と言われただけ。『ほえ?』みたいな。正直、何を言っているか意味がわからなかったです」
大きな病院へ転院し、夫と2人で病状の説明を受ける際も、
「『腸から子宮にガブッとなっている』って。ほかにもいろいろ話していましたが、難しくて何を言っているかわからないし、どこか人ごとで、私はほとんど聞いていなくて。夫が近所の人に『あいつ本当にわかっているのかな?』と漏らしていたみたいです(笑)」
治療では、抗がん剤と放射線治療でがんを小さくしたうえで、腸、子宮、卵巣などを摘出することに。
「実は10年ほど前から子宮内膜増殖症という、前がん性の病気のためホルモン剤を飲んでいたんです。そろそろ飲まなくていいかもね、というタイミングで直腸がんが見つかって。
摘出については仕方ないというか、そうだよなって」
大きな手術にもかかわらず「手術後すぐに復帰できる」と思っていたといい、このときは“悲劇のヒロイン”を楽しむ余裕もあった。
「友達や親戚にも『ちょっと手術してパッと取るだけだから』と言っていました。夏場だったので、着替えやすいワンピースを2着買って、病院まで音楽を聴きながらさっそうと歩いたり。