女優・立花理佐が明かす“直腸がん”との戦い 術後の激痛、苛烈な抗がん剤の副作用…支えになったのは友人たち
体力をつけるために『なんでも食べていい』と言われたのもうれしかった(笑)」
そして’20年11月、13時間におよぶ大手術が行われた。術後に目を覚ますと、経験したことのない激しい痛みに襲われたという。
「起きた瞬間から、(腹部周辺を指して)この辺り全部。痛かったら好きなだけ押していいっていう、痛み止めが出るボタンを押しまくりました。痛すぎて夢か現実かよくわからなかった気がします」
■抗がん剤治療中は冷たいものに触れると激痛が…
手術後の癒着を防ぐため、翌日から体を動かすよう伝えられた。
「痛くて眠れないし、寝返りもできないし、食事するにも座っていられない中で『動け!』ですよ。私、出産より痛いものはないと思っていたんですよ。体の中が切り刻まれているんだもの、それは痛いに決まっていますよね……」
1カ月ほどの入院中も退院後も、痛みは続いていたという。
「座っていられないから、立っているか横になっているしかなくて、ほとんど寝たきりでした。歩くのもゆっくりすぎて信号を渡り切れなくて。走りたい気持ちがあっても体が動かないんです」
今まで当たり前にできていたことが突然できなくなったことで、少しずつふさぎ込んでいったという。