「家賃11万円以上」の賃貸に住む50代夫婦が知らない意外な“老後破綻リスク”
通院のたびにタクシー利用では出費がかさみます」
また、50代で住み替えた家で暮らしながら、夫婦で公営住宅への入居を模索する手もある。
「家賃を抑えるには、公営住宅が第一の選択肢になるでしょう。年金収入なら入居の条件を満たす人が多いと思います」
ただし公営住宅は人気が高く、抽選に応募してもすぐに住めるとは限らない。
「落選を重ねると当選確率が上がるケースも。公営住宅を希望するなら、早めに応募を始めましょう」
高齢の人には、介護も問題だ。
「老老介護で疲弊する前に、ケアハウスに入居するのも一案です」
ケアハウスは、自立生活に不安を覚える高齢者が比較的低料金で、料理や洗濯などの生活支援サービスを受けながら暮らせる施設だ。
「料金は年金額などによりますが、夫婦2人で月15万~18万円で暮らせるところもあります」
ケアハウスには一般型と介護型がある。一般型は60歳以上が利用できる。
介護サービスが必要な場合は外部の事業者と契約するが、要介護3程度になると日常的な介助が必要になるため、特別養護老人ホームに移る人が多い。
介護型ケアハウスは65歳以上で要介護1以上の人が対象だ。介護度が上がっても住み続けられ、みとりまで行う施設もある。