「家賃11万円以上」の賃貸に住む50代夫婦が知らない意外な“老後破綻リスク”
「ケアハウスには70代後半で入居する人が多い印象です。とはいえ『入居まで数年待ち』などの人気の高い施設もあり、早めの情報収集が大切。70代になってからケアハウスの見学に回るのは体力的にもきついので、60代のうちに動き始めましょう」
最後の住み替えは、配偶者の死去によるものだ。稼ぎ手だった夫を妻が見送るケースでは、受け取る年金額が減ることが多い。それまでより、さらに家賃を抑える必要があり、単身者向けの公営住宅に移りたいと考える人も。
「単身者向けの公営住宅には夫に先立たれた女性も多く、ご近所さんと仲よく暮らしている人が多い。似た境遇の人と助け合えると、ひとり暮らしの不安感を減らせます」
賃貸派さんは高齢になってから考えねばならないことが多い。
「賃貸住宅を借りるには身元保証人が必須です。
正社員として勤める子どもがいれば問題ありませんが、まれに娘婿と仲が悪く身元保証してもらえないという人も。また、身元保証人がいない場合は身元保証会社が利用できますが、会社を精査する必要があります」
身元保証会社はサービス内容も千差万別。死後事務まで依頼するケースが多いので、預けたお金の管理方法のチェックも重要だ。