「志乃がいなかったら今の俺はない」中尾彬さん 知人へ常に語っていた「最愛妻への感謝」
食に関することに加え、中尾さんが毎回口にしていたのが志乃さんへの感謝だったという。
「『おれが毎日楽しく生活していられるのは志乃がいるからなんだ』とか『志乃がいなかったら今のおれはいないよ』と言っていました。昨年末に電話でお話ししたのが最後のやり取りでしたが、そのときはいつもと変わらない声だったのに……。残念でなりません」
食にうるさかった中尾さんが何より好んだ味が、溺愛する妻の手料理だ。中尾さん夫妻と共演経験のある俳優・若山騎一郎(59)が明かす。
「テレビで中尾さんとご一緒した際、楽屋で『志乃は、その日の食事の酒に合うアテの小鉢をいつもパパッと作ってくれる』とうれしそうに話していましたね。『それに、食事のときに三味線を弾いてくれるんだ』とも。本当に愛妻家なんだと思ったのを覚えています」
志乃さんは中尾さんのリクエストに応えつつ、洋食でも和食でも7品ものおかずを、手書きの“お品書き”を添えて用意したという。
’17年に本誌が夫妻をインタビューした際、中尾さんは次のように語っていた。
《私は15年間、『食日記』を付けてますが、それを見ると、実にバランスよく、朝食からメニューを工夫してくれているのが一目瞭然なんだな》
中尾さんは’02年ごろからつけ始めた食日記に、愛妻の手料理はもちろん、外食のメニューも含め1日3食を欠かさず記録。