口癖は「国を守る、国民を守る」の海上自衛隊海将・近藤奈津枝さん 持ち歌は振り付けも完璧な『女々しくて』
海外のビーチリゾートに遊びに行ったときは、さすがに海上自衛官だと感心することも。
「『長谷川さん、沖のほうまで行きましょうよ』と誘ってくるんです。足がつかないし怖いよと断ると、一人でどんどん沖のほうに泳いでいって、米粒みたいに小さくなって、最後は波で見えなくなってしまうんですね」
だが、あるときを境に海外旅行には行かなくなった。
「あるとき、なっちゃんから『長谷川さん、ごめんなさい。私は自衛隊を辞めるまで、もう海外には行きません』と言われたのです。国内で遊びに行くにも、職場から1~2時間以内の場所しか行けないし行かないとのことでした。それだけ責任が重くなったのでしょうね」
お互い独身のため、結婚を話題にすることもあったという。
「なっちゃんは『私は(結婚)しますよ』と言っていたけど、真剣にお相手を探しているそぶりは見えませんでした。
どうしても仕事を優先してしまっていたのかも。
だから、よく『部下はいっぱいいる。家族みたいなもの』と話しています。そんな思いもあるためでしょう、『国を守る、国民を守る、部下を守る、部下の家族を守る』が口癖ですね」
このように徹頭徹尾、自衛官となった近藤さんに対し、入隊時は「私はあなたを自衛官にするために大学に行かせたわけじゃない!」