37年ぶりの“記録的円安”で材料費も高騰…カレーで「使ってはいけない食材」
円安に加えて、オリーブやオレンジ、コーヒー豆、カカオなど生産地の天候不順などによる原材料の不足も価格に影響を与えている。
■円安を筆頭にさまざまな要因が複雑に絡み合う
「また円安の影響で、海外産のタコやサーモンのように需要が拡大している中国や欧州などに高値で購入されて買い付けられない“買い負け”によって、さらに値が高騰している食材も少なくありません。円安を筆頭にさまざまな要因が絡み合って家計を直撃しているのです」(丸山さん、以下同)
輸入食材を買い控えたとしても円安の影響は国産の食材にも及んでいる。たとえば、家計の味方だった豚肉の高騰が続いている。
「今年1月の卸売平均価格から1kgあたり300円以上も値上がりしています。
酷暑だった昨年、暑さに弱い豚の成育が悪く、子作りにも影響したこと、さらに円安の影響で飼料価格が値上がりしたことが要因。今後も国産豚肉の価格が落ちつく気配はありません」
農林水産省が発表した、おもな野菜の7月の価格の見通しは、各地の天候不順の影響で、じゃがいも、にんじん、たまねぎが平年を上回る高値で推移している。
肉、にんじん、じゃがいも、たまねぎとくれば夏の定番食にしている家庭も多いカレーだ。